2012年01月

BEIRUT@Shibuya O-WEST

23日にベイルートのライブに行ってきた。

前売りはあっという間に売り切れて諦めていたのだが、当日券が出るとtwitterで知って雨の中いそいそと出かける。

開演20分位前に会場に着くと、場内はほぼ埋まり、皆期待を持ってバンドの登場を待っているのが観客の様子で分かる。


開演時間を少し過ぎて、ベイルートことザック・コンドン他メンバーが登場!
20代半ば(?)のザックもメンバーもルックスは大学生といった感じで若い。


ベイルートは、ジャケや引きこもっていた青年がヨーロッパを旅して云々という話に魅かれて1stを購入したのだが、その登場の仕方が自分の中ではべックと重なる。
ベイルートという名をはじめ、少年の面影を残すルックス、お祖父さんが有名なミュージシャンであること(べックの父はデヴィッド・キャンベル、お祖父さんはフルクサスのメンバーであるアル・ハンセン)、1stでのルーツミュージックの取り組み(べックはブルース、ベイルートはバルカン音楽)等々共通点も多い。


バンドは、ドラム、ベース、アコーディオン、トランペット、トロンボーン&チューバ。
ザック自身もヴォーカルの他トランペット、ウクレレ、ピアノを演奏。

間奏でホーン二人にザックのトランペットが加わるところはヤンヤの歓声。
スペインのパソ・ドブレ(だっけ)やマリアッチのようなホーンアレンジがライブではよりユニークに響く。
ユニークと言えばザック・コンドンのクルーナーヴォイスもロック的ではなく実に個性的。

また、アコーディオンの存在感が大きいのも面白かった。
リズムも結構アコや自身のウクレレのような楽器からインスパイアされているのでは。


MCもほとんどなく、曲を次々と演奏していくが、会場は終始暖かい雰囲気に包まれていた。
ザック一人がウクレレ1本で歌ったアンコール1曲目、ちょっと歌詞を間違えはにかんだように笑った時も、会場から大きな歓声が沸き起こった。


ツアーファイナルということもあり、バンドの演奏も観客も非常に盛り上がったライブであった。

ライブが終わって、心地良い疲れと満足感と共にロッカーへの階段を上がりながらふと外を見ると、なんと一面の雪景色に変わっていた!

おとらのおと

13日の金曜日から人生初の腰痛に悩まされていて、ブログを更新する気力が出なかった。
ワッツタワーズのライブのこととか書きかかったのだが・・・。


腰痛が一番ヒドイ時だったので、今月は行けなかったが、毎月白山の「おとら」というカフェで「おとらのおと」という音楽を聴くイベントが行われている。

毎月楽しみにしていて、普段音楽を聴いている時も頭の片隅に「おとらのおと」のお題がある。
すると今まで気が付かなかったことに気付いたり。
特に今まで歌詞を注意して聴いてこなかったのですが、「おとらのおと」に参加するようになって歌詞カードを改めて見てみたり。
というか、タイトルすら覚えてなかったということが多いことに今更ながら気付いた(汗。

1月のお題は「こよみのおと」ということで年号や年月日が曲やタイトルに入った曲。

http://ontrack.blog53.fc2.com/blog-entry-189.html


私が選曲したのはまず、
GILBERTO GIL / ONE O'CLOCK LAST MORNING,20TH APRIL 1970

「1970年4月20日、昨日の朝1時」って時間まで特定されているタイトルは珍しいと思ったので。
この曲は『1971~イン・ロンドン』に入ってるちょっと不思議な響きのなかなかカッコいいナンバー。

1971~イン・ロンドン
ちなみにジルには「2001」という曲もあり、こちらは『1969~セレブロ・エレクトローニコ』に入っていてヒタ・リーとトム・ゼーのナンバー。


2曲目は、
Nilsson / 1941

この曲は1st『パンディモニアム・シャドウ・ショウ』に収録の二ルソンの自伝的内容の作品。
パンディモニアム・シャドウ・ショウ(紙ジャケット仕様)
1941年は二ルソンの生まれた年で、歌詞は1941年に始まり、1944年、1945年、1946年、1955年・・・と続いていくところが面白いと思って選曲した。
歌詞はなかなか泣かせる内容で、ピエロが出てくるところもタイトルにかけてて実に上手い。

萩原健太さんの解説によると、74年にこの曲を下敷きにディヴィッド・エセックスやリンゴ・スター、キース・ムーンらが出演した『マイウェイ・マイラブ(That'll Be The Day)』が製作されたとのこと。
さらに今回、萩原さんの解説で、アルバムタイトルがレイ・ブラッドべリの小説『何かが道をやってくる』に出てくるカーニバル一座から付けらていることを知る。


他には、細野晴臣 / FLYING SAUCER BREAKDOWN (歌詞に昭和22年というフレーズ、これも細野さんの生まれた年)など。


最初は年号が入った曲なんて見つかるかなと思ったけど、意外と見つかるものですね~。


2月の「おとらのおと」のお題は「色」。
http://ontrack.blog53.fc2.com/
こちらは逆にあり過ぎて迷いますな。

哀しき獣

前回ほのぼのとした映画を観たので、今度は重量感のある映画をいうとことで『哀しき獣』を観てきました。

http://kanashiki-kemono.com/

冒頭の延辺朝鮮族自治州のシーンから荒涼とした風景が映し出されると、一気に映画に引き込まれる。
いや、引きずり込まれると言った方がいいか。


その後、主人公の二人を軸に、運命に翻弄される人間の生と死を残酷なまでに描き出す。
2作目にして140分という長尺をだれることなく、最後まで観させる監督の剛腕は相当なもの。
まるで斧をぶんまわすが如し映画(実際に登場人物たちが斧をぶんまわしていますが)。
そして、緊張感あるド迫力のチェイスシーンはこの映画の大きな見所である。
『チェイサー』もそうであったが、登場人物が走るシーンの独特の躍動感はこの監督ならでは。


観終わった後、ズシリとお腹にくる骨太な映画だった。

外市と湯浅学55歳誕生日記念茶話会

一昨日は外市に行ってきました。

会場に着いてまず不忍アジアンビューティーの面々にご挨拶。
青秋部のお二人は、意外にも今回初店主とのこと。
楽しそうに店番されていた。


わめぞの方たちと新年のご挨拶をしながら隣の五っ葉さんの前に。
今度出される『痕跡本のすすめ』のお話等を伺う。
五っ葉さんは相変わらずのマシンガントーク(笑)。
1月下旬に出る本も楽しみです。


さらに隣に移動して、今回ゲストの佐藤純子ちゃん、蟲文庫さん、徒然舎さんに簡単にご挨拶。
純子ちゃんはその場でバッジを作っていて大人気だった。


それから挨拶も一通り終わったところで、もう一つの会場のガレージの本をじっくり見る。

外市で買った本か以下の通り。


・早川茉莉編『玉子ふわふわ』ちくま文庫
・殿山泰司『JAMJAM日記』ちくま文庫
・河村要助『ジョイフル・トーキョー』架空社
・式場隆三郎『はだかの王様 山下清の絵と日記』現代社
・ディーター E.シュミット『シャンソン・ド・パリ』朝日出版社
・小西康陽『ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993-2008』朝日新聞社
・湯浅学『音楽が降りてくる』河出書房新社
・『ユリイカ 特集 野坂昭如』青土社


結構買ってしまった(汗。


ちょっと疲れたので、キアズマ珈琲で小休止。
妻とお互いに買った本を見せ合い感想を言い合う。
会計する時、キアズマのマスターにも新年のご挨拶。


そして、ジャングルブックスさんへ。
夫婦揃って伺うのは久しぶり。
ケンさんの髪が金髪になっていてちょっと驚く。
本の話、仕事の話、息子さんの話etc.
話は尽きない。
妻が文庫を3冊購入。


外市を堪能した後は、原宿へ向かう。

湯浅学55歳誕生日記念茶話会@Vacant。


受付で入場料を払うと、お土産の湯浅さんお手製のピクルスを頂く。
私たちが着いた時にちょうど「アナログばか一代」が始まるところだった。
湯浅さんの隣には、ゲストの直枝政広さんとboidの樋口泰人さん。

最初の1枚は、直枝さんの二ール・ヤングのテストプレス!
そして、オープンリールの超ディープな話や、ランディー・ニューマンは面ラホだった説(笑)、ビートルズの貴重盤の話など、今回もマニアックかつ興味深い話と、貴重なレコードが大きな音で聴けて満足。


途中で、松村正人さんにイチゴと、これまた湯浅さんお手製のおにぎりを頂いたのだが、五穀米、かぶ(?)、大葉などが入ったおにぎりがもの凄く美味しくて妻と感心することしきり。


アナログばか一代の後は、休憩の後、朗読とライブ演奏。
朗読は湯浅さんのテキストを湯浅さんと作家の朝吹真理子さんが朗読される。
私の隣に座っていたきいれな女性、見たことある人だと思っていたら朝吹さんだった!(汗。
朝吹さんの朗読はカヒミ・カリィを思わすうような囁くような感じで、みんな聴きいっている。
湯浅さんのハウスハズバンド、子育てぶりがよく分かる文章に個人的にグッときてしまった。


ライブはサックスの大谷能生さん、オプトロンの伊藤篤宏さん、そして湯浅湾のお二人。
オプトロンは一度見たいと思っていたのだが、蛍光灯が強い光になってブーンとうなるところは凄い迫力だった。


オプトロンの映像↓
http://www.youtube.com/watch?v=PusSVnRh3sw


最後は、湯浅湾「ミミズ」を会場のみんなで合唱。
気がつけば16時前から21時近くの長丁場だったが、楽しいイベントだった。



スリム・ゲイラード

今年最初に聴いたCDは、年末に中古屋さんで買った
『Slim Gailard / Laughing In Rhythm:The Best oF the Verve Yeaes』


商品の詳細

(ちなみに年末最後に聴くCDはこの25年くらい『アビー・ロード』)
ずっと買おうと思っていて買わなかったCD(そういうCDいっぱいあります;汗)。


スリム・ゲイラードを知ったのは、18、9歳の時に読んだ色川武大著『花のさかりは花道で』(だと思う)。
本で確認しようと思ったが案の定見つからないので(笑)、記憶をたよりに書くと・・・
人形を作る少女がアメリカに行った時に、スリム・ゲイラードに会ったという箇所、確か「聖ジェームス病院」という章でだったと思う。
それで、その後すぐに中古屋でHEPのライブ盤を見つけたのだった。


以下『スリム・ゲイラード 1959』の中村とうよう氏のライナーから引用。
「スリム・ゲイラードはヴォーカリストというよりエンターテイナーだった。と言っても並みのお笑い芸人ではない。何ものにも捕らわれることなく毒々しいユーモアを振りまき、ときには破れカブレと感じられるほど自由奔放にフザケまくり、徹底したノベルティのなかにクールな虚無感のようなものを漂わせる、まことに味わい深い、いわば辛口の道化師であった。同時にまた、ギターを初めさまざまな楽器をこなすジャズ・ミュージシャンでもあり、チャーリー・パーカーなどとも一緒にレコーディングし、40年代にはニューヨークのジャズのメッカ、バートランドの常連として多くの一流ミュージシャンたちと共演した。」
と長々と引用してしまったが、スリムの魅力を的確に伝えている。


その後、スリムは80年代に復活するまで60年代に入ってから表舞台から姿を消すのだが、上記の少女はこの姿を消した時代にスリムに会ったことになる。

『Verve Years』でもスリムの粋なギターとインチキ言葉、ニワトリの鳴き声なを交えたノヴェルティ感覚が味わえる。
お正月に聴くのにはもってこいのCDでした。


ちなみに『Verve Years』のブックレットには4ページのコミックが載っているのだが、そこには、Story by Harvey Pekarとある。
映画にもなった「アメリカン・スプレンダー」の作者ですね。
映画にも出てきたけど、彼は熱狂的なジャズ・レコードのコレクターで、それを通じてクラムと出会ったのであった。

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