たけうま書房のブログ

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今年最初に聴いたCDは、年末に中古屋さんで買った
『Slim Gailard / Laughing In Rhythm:The Best oF the Verve Yeaes』


商品の詳細

(ちなみに年末最後に聴くCDはこの25年くらい『アビー・ロード』)
ずっと買おうと思っていて買わなかったCD(そういうCDいっぱいあります;汗)。


スリム・ゲイラードを知ったのは、18、9歳の時に読んだ色川武大著『花のさかりは花道で』(だと思う)。
本で確認しようと思ったが案の定見つからないので(笑)、記憶をたよりに書くと・・・
人形を作る少女がアメリカに行った時に、スリム・ゲイラードに会ったという箇所、確か「聖ジェームス病院」という章でだったと思う。
それで、その後すぐに中古屋でHEPのライブ盤を見つけたのだった。


以下『スリム・ゲイラード 1959』の中村とうよう氏のライナーから引用。
「スリム・ゲイラードはヴォーカリストというよりエンターテイナーだった。と言っても並みのお笑い芸人ではない。何ものにも捕らわれることなく毒々しいユーモアを振りまき、ときには破れカブレと感じられるほど自由奔放にフザケまくり、徹底したノベルティのなかにクールな虚無感のようなものを漂わせる、まことに味わい深い、いわば辛口の道化師であった。同時にまた、ギターを初めさまざまな楽器をこなすジャズ・ミュージシャンでもあり、チャーリー・パーカーなどとも一緒にレコーディングし、40年代にはニューヨークのジャズのメッカ、バートランドの常連として多くの一流ミュージシャンたちと共演した。」
と長々と引用してしまったが、スリムの魅力を的確に伝えている。


その後、スリムは80年代に復活するまで60年代に入ってから表舞台から姿を消すのだが、上記の少女はこの姿を消した時代にスリムに会ったことになる。

『Verve Years』でもスリムの粋なギターとインチキ言葉、ニワトリの鳴き声なを交えたノヴェルティ感覚が味わえる。
お正月に聴くのにはもってこいのCDでした。


ちなみに『Verve Years』のブックレットには4ページのコミックが載っているのだが、そこには、Story by Harvey Pekarとある。
映画にもなった「アメリカン・スプレンダー」の作者ですね。
映画にも出てきたけど、彼は熱狂的なジャズ・レコードのコレクターで、それを通じてクラムと出会ったのであった。

コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. Hans
    • 2014年08月15日 06:05
    • Great, thanks for sharing this blog article.Really thank you! Will read on…
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